【ドル円】タイミングを待つ展開
川畑 琢也
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

為替の仕組み

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。

さて、今回はドル円です。

早速ですが、人間だれしも調子のよい時もあれば悪い時もあります。

今回は悪いながらもあがいた記録です。

皆様の参考になれば幸いです。



早速ですが、22日にこう書きました。

ドル円、参院選を通過しその後も上値が重いので、148.10円をカットラインに、現在レート147.15円で売り。利確候補は21日線146.15円だが、割り込むと142円台への続落もあると見るが無理しない。

参院選通過後の21日は前週末終値から下方かい離して始まると、戻りも弱く陰線引けとなりました。

当方の事情で21日は相場を見ることができなかったため、22日に売ることにしました。

その後は思惑通り下落したものの、下押しは24日の145.86円までと、21日線を割り込んだところで下げ渋る展開に。

当初の期待していた目標値の142円には届きませんでした。

トランプ大統領に入ってから取引しづらい値動きが増える中、今回はそういう展開に備え、21日線で部分利確をすることにしました。

それでも、残りポジションで142円に向けた下押しを期待してみていたのですが、どうにも底堅く、相場下落に伴って引き下げていた147.00円のストップ買いが成立してクローズに。

わずかですがプラスにして終えることができました。

※Trading Viewより



7月を振り返ると、今回のように小さく収益を積み重ねるトレードが多く、思ったように動いてくれない難しい局面でした。

そうした時だからこそ、ストップ水準を引き上げて含み益を損失に変えないようにする動きが、少しずつ利益を積み重ねることができました。

引き続き「大損しない」「含め益が出たら極力プラスでクローズに持ち込む」をモットーにしてゆきたいと思います

それまでは、調子がよい、つまり自分にとって取引しやすいタイミングを待つこととします。



ユーロドル 1.1447ドル売り少量


本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※本記事は2025年8月1日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。


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