【ドル円】「天の恵み」に助けられる
川畑 琢也
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

為替の仕組み

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。

さて、今回はドル円です。

当初買い目線で見ていたのですが、何かのめぐりあわせなのか、それとも不幸中の幸いか、買えなかった話です。

時にはそのような時もあります。

皆様の参考になれば幸いです。



早速ですが、11日にこう書きました。

先週のドル円は主に147円台でのもみ合い。引けで146円か148円かどちらか寄せたほうに流れが出ると見ているので、それまで様子見。

書いたその日のうちに148円台に乗せたことで、本来ならば翌12日に買い場を探したところですが、あいにく当方の事情でほとんど相場を見ることができず。

買えないうちに147円台に押し戻されました。

単に「買えなかった」だけの話ですが、私自身はこういう時は「天の恵み」に助けられたと感謝しつつ、トレードは仕切り直すことにしています。

下手に買っていたら損切りを迫られていた可能性が高いので、まさに神の手に助けられたといっても過言ではありません。

そういうチャンスは大事にしたいと思います。

また、たとえ専業投資家であったとしても、各々事情があったりすると、トレードは後回りなってしまうのは仕方ないかと思います。



さて、一旦仕切り直しとなったわけですが、この後どうするかはいくつか選択肢があります。

ざっと考え付いただけでも、こんなところでしょうか。

・上値の重さを確認しての147円のレンジ回帰なので、引けで147円を割ったら売る

・レンジ回帰ということで、再び147円を上下どちらにブレイクするか見守る

・ほかの通貨ペアにも目線を向ける

ここまできたら慌てても仕方ないので、次のエントリーポイントを探したいと思います。



ドル円 147.30円売り少量

    147.70円売り少量


本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※本記事は2025年8月15日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。


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