【完全版】Weekly Report (11/24): W杯効果?FRBが高金利維持を示唆も、円買い戻し
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 Executive Summary

  • ドルが買い戻される展開。米10月消費者物価指数(CPI)が予想以上にインフレの鈍化を示した流れから、米10年債利回りが4%台から一時3.5%台へ低下するに合わせ、ドル円は11月15日に137.66円まで下落。
  • ただし、ウォラー米連邦準備制度理事会(FRB)理事やボストン連銀総裁のタカ派的な発言を受け、FRBが政策金利であるFF金利誘導目標を高水準で維持する見通しとなり、ドル買い戻しを誘いドル円は11月21日に142.25円まで上昇
  • その後、ワールドカップの日本対ドイツの試合で日本が勝利するタイミングで、再びドル円が140円を割り込み、ドル安・円高の展開に。ご祝儀的な円買いとの見方もあるが、FOMC議事要旨での利上げ幅縮小示唆などによる米10年債利回り低下が響く。
  • 来週の12月1日発表の米10月PCE価格指数(インフレ動向)12月2日発表の米11月雇用統計を控え、ドル円は140.50~143.50円のレンジでの推移が予想される。米国の経済指標で景気と物価の両面で鈍化が確認されるため、以前のようなドル高進行を見込みづらい。
  • 米国が公表した為替報告書で、日本のドル買い・円売り介入を批判せず、一定の理解を寄せた。ドル円が今後、一段高となる局面では介入が予想され、ドル円の上値を重くさせよう。

今週の為替相場の振り返り=140円を挟んで推移

【今週のドル円レンジ:137.66~142.25円】

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