Weekly Report (1/30):『USD/円下落トレンド』が本格化する環境は徐々に整いつつある
吉岡 豪麿
この記事の著者
ジーフィット 取締役CAO

国内大手金融機関の外国為替取引部門で外国為替、外国証券等のディーラーとして20年、海外金融機関でアセットマネージャーとして15年以上の経験を有する為替のエキスパート。貿易企業の経営者を経て、企業年金基金の資産運用を担当。2021年1月よりCAOとして投資助言部門を担当。

マーケット分析
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テクニカル分析判断

先週の週間推移は「寄付129.45:129.02~131.11:引値129.87(前週末比+0.3円の円安)」。週初には「時間調整的反発はほぼ終了・下落トレンドは徐々に本格化・高変動率も継続」を見込んでいたが、「2023年入り後の3週間高水準(5.25円・5.40円・4.36円)を継続」していた変動率が「2.09円と前週の半分以下に急縮小」するなど想定とは異なる展開となった。また、4週間ぶり(=今年初)に前週比で下値を大きく切り上げており「一旦底打ち」の兆候として受け止め可能な事象ともいえる。しかし一方では、「4週連続で上値を切り下げ」・「上ヒゲ幅(1.24円):下ヒゲ幅(0.43円)=3:1」など「根強い下方圧力の継続」も観測され、現状の「USD/円相場は下落トレンドにある」こともまたほぼ確実と言える。

したがって、様々な時間軸に対する我々の予測(≒大局観)にも大きな変化は無い。以下では、いつも通り『長期・中期・短期の方向性』について各時間軸チャートを使用してテクニカルな視点を中心にご案内(前回と変化のないポイントやコメントは割愛)する。

(今号の分析は2023/01/27のNY市場終値をベースに実施しています)

<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>

1)月足チャート:「20MA±18.0%のバンド」、「60MA±30.0%のバンド」、 (下段に)RSIを付記

USDJPY M 20230127

長期(半年超~年単位)のトレンド判断長期的な(USD/円)下落トレンドが着実に進展中

月足:●昨年10月のピーク時は20MA+18%と60MA+30%を同時に上回る未曽有の過熱状態

   ●一時85超まで過熱したRSIは中立領域へ低下(1/27: 56.1)も、依然下落余地あり

>>>今後も、上昇中の20ヶ月MA&60ヶ月MA)に向け次第に下落して行く展開を想定

>>> 今後1年間の想定レンジ = 111.00~139.80 ⇒ 111.00~139.20 =

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