大局観、身につけよう
大局観、身につけよう
金 星
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

中国出身。横浜国立大学大学院卒業後、国内商品先物会社に入社。
外国為替証拠金取引会社へ出向し、カバーディール業務に携わりながら市況サービスも担当。2013年にDZHフィナンシャルリサーチに入社。

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勝つために大局観を持つ

大局観という言葉は将棋などでよく使われますが、FX取引でも大局観をしっかり作り上げて売買に取り組むのは極めて重要なことです。

大局観というのは小さな手がかりや動きにとらわれず、大きな流れを読んで勝負に出るか安全策を取るかを判断することです。大局観をしっかり身につけると無理に仕掛けて損失を出したり、ちょっと予想外の動きで慌てたり、目先の小さな利益にとらわれ過ぎて大きな利益を逃したりすることが少なくなります。

俺は超短期売買をトレードスタイルにするから、大きな流れ、大局観など関係ないと思っている方がいるかも知れませんが、短期売買でも中長期トレンドをしっかりと頭に入れて、大局観を持つことは大切なことです。

長期的な上昇トレンドと言っても、もちろんずっと上昇し続けることはありません。だから上昇トレンドのなかでも当然一時的に短期売買として売りポジションを持つことは可能です。ただ、長期的には上昇トレンドという大局が頭にあれば、この売りポジションがうまく行かない時でもいち早く損切りすることができますが、この大局観がなければズルズルと損失が大きくなる可能性があります。

大局観についていく

大局観を把握すると、しっかりとそれについていくことが大事です。つまり波に乗ることです。先んじて波に乗れなくても、大局観を持つことができれば波の頭と尻尾は捨ててリスクを減らし、利益を狙うことが可能です。

大局観を持たずに取引をすると、天井で買う、あるいは底で売るようなトレードになる危険性があります。

根拠がなく取引に取り込めば、それは投資ではなくギャンブルに近くなってしまいますので、できるだけテクニカル分析やファンダメンタルズの知識を身につけましょう。

大局観も修正が必要

大局観というのは簡単に変えたり、小波ぐらいでいちいち変更したりするとあまり意味がありませんが、相場の状況次第では修正も必要となります。

大局観を身につけるには判断力が大事になりますが、状況の変化に対する柔軟性や順応性も重要です。大局観を作り上げていく場合、相場状況に合わせて見通しの期間、相場の大きさ、相場の変動要因などの把握に努め、フェアな判断を下す必要があります。

一度作り上げられた大局観についても、日々変化する相場状況に合わせてその動きが短期要因あるいは中長期要因によるものかを判断して順次修正していくことも必要です。つまり、順応性の発揮がFX取引で勝つための大きなポイントになります。

大局観の下でのポジション

大局観のもとに取引をすると、ポジションが少々アゲインストに振らされても慌てて損切りをせずに、ある程度自信をもって見守ることができます。

大局観を持たずに取引すると、相場が少しでも逆の方向に動いても動揺したり不安になったりストレスが溜まったりしてポジションを保持できず冷静な決断ができないことが多いです。FX取引も精神力が重要であるこそから、相場の大局観を持つ意味が大きくなります。

本記事は2023年6月10日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。

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