
フォワード取引の価格(フォワードレート)は、スポット取引の価格(スポットレート)と異なります。両社の大きな違いは取引の実行日で、スポット取引 […]
ここでは為替予約に関する会計処理について説明していきますが、その前に、為替予約を行う前提となる外貨建取引に関する会計処理についてまず説明したいと思います。
外貨建取引は、原則として、取引発生時の為替相場による円換算額をもって記録することとされています。
例えば、輸出企業がドル建てで製品を輸出した場合、製品輸出時の為替相場で円換算され「売上」計上されます。一方で、その売上債権の回収が2ヶ月後になる場合、2ヶ月後にドル建てて資金回収されすぐに円転されると、この2ヶ月間で為替相場が変動していた場合、「売上」計上された円貨額とは異なる金額が円貨で回収されることになります。
その差額が「為替差損益」として処理され、円安になった場合は「為替差益」が、円高になった場合は「為替差損」が生じます。
輸出企業にとっては、円安になった場合は良いですが、円高になった場合は為替に関して損失が発生してしまうことになります。
これを避けるために行うのが「為替予約」であり、その時の会計処理について次に説明していきたいと思います。
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