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金相場
金は世界共通の価値があり有事の際の安全資産と呼ばれています。
世界の市場で取引される場合、値段となる相場は為替と同じく休むことなく常に価値が変わる特徴を持ちます。
金先物ではニューヨーク市場で価値が変わるため公開された相場は国際経済の指標として用いられます。
金は通貨とは異なり、そのもの自体が価値を持っているのが特徴です。
株や債権などの破綻リスクを考えると、安全資産である金を運用することでリスク回避することが可能です。
そもそもリスク回避資産として適している理由の一つに、この資産の需要が供給を上回っているため価値の高騰が常に続いていることがあります。
特に米国の金利や通貨の供給量によって価値が変わるといわれています。
金価格の変動要因
金価格ももちろん需給の変化に大きく影響されるが、ドルやユーロと価格の関係や米国経済状況の影響、原油価格とインフレ懸念やインド・中国の経済成長、地政学的リスクなどが日々の金価格変動要因として取り上げられています。
ドルと金
「有事のドル買い」、「有事の金」という言葉があります。
「有事のドル買い」は戦争や武力紛争など「有事」と呼ばれる非常事態が発生した際には、国際的な信認が厚く流動性が高い米ドルが外国為替市場で買われることを指します。
「有事の金」と呼ばれているのは、金はどんな世界情勢にも強い資産であり、投資家のリスクオフ局面で一番よく買われやすいからです。ドルと金はともにリスクに強いイメージがあります。
ドルの動きは金価格に大きく影響
ドルの上下は金価格に大きな影響を与えます。何故かというと金は現物も先物もドル建て取引が多く、ドル高になるとドル建ての金に割高感が生じ売られやすい一方で、逆にドル安になると割安感から買いが入りやすいです。もちろん、日本国内で取り扱う円建て金は円相場の動きが価格変動の重要な要因の一つとなります。
本記事は2023年5月20日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。
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