
今回は、為替相場が企業に与える影響をテーマとし、相場変動の原因や輸出・輸入への影響など今さら聞けない疑問を、GFIT為替アナリスト 安田佐和 […]
貿易取引の決済業務を銀行に依頼すると、銀行はその契約内容や顧客の信用状況に応じた決済手法や為替レートを提案し、顧客が選択した手法に応じた為替レートで決済することが出来ます。
銀行のレート表にはTTS(注1)、TTB(注2)、アクセプタンス(注3)、アットサイトバイイング(注4)、DP(注5)、DA(注6)、現金など色々なレートが並んでいます。
これらは顧客と銀行の外貨の売買と実際の貿易の決済との時間差に応じて、TTSまたはTTBをベースに決済日までの金利などを調整したものです。
これでおわかりのように相場を決定しているのはTTS、TTBです。TTとはtelegraphic transferの略で電信付替のことです。一般的には2営業日後の決済を意味しています。この2営業日後の通貨の交換を直物(じきもの)取引といい、これが一般で言われる為替市場です。
銀行だけが参加できる為替市場が銀行間市場と呼ばれるものです。なお銀行間市場では直物の他に先物も取引されます。ただ先物は直物との差額(スプレッド)で表示されるのが一般的で、通貨の交換価値を決定するのは直物相場です。
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