【ドル円】流れが変わる兆し!?をとらえる
川畑 琢也
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

為替の仕組み

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。

さて、今回はドル円です。

一般的に、チャート上での上昇トレンドは、上値と下値が切り上がる場面を指します。

今回はそうした局面になりそうなチャート形状を見つけたので、ひとまず買ってみた話です。

皆様の参考になれば幸いです。



早速ですが、25日にこう書きました。

昨日のドル円145.32円で買うも、そのまま144.90円のストップ成立。今日は144円台半ばで下げ渋ると145円台に戻しており、底入れの兆しが見られる。現在レート145.06円で少量買い。144.55円でも少量買い、ストップは144.30円だが機動的に動かしたい。

冒頭でも書いていますが、前日に買いで入って損切りした直後のため、本来は買わないで様子見にするところです。

ところが、今回は30分足上で反発の兆しが感じられたため、もう一度だけ買ってみようと思いました。

チャートの右半分をご覧いただくと、上値と下値が徐々に切り上がっています。

ただ、直近で損切りになった事も考慮し、ロット数は少量に留めることにしました。

※Trading Viewより



話は少しずれますが、上のチャートを左右で分けると、左半分は上値と下値を切り下げているので、下げ局面といえます。

こうした局面では、仮に目標値に到達したとしても、相場に勢いがあれば下げ継続となるおそれがあり、新規で買うのは勇気がいります。

それに対して右側は、上昇トレンドに沿って下値や上値を切り上げています。

(トレンドラインはイメージをつかみやすくするため緩めに引いています)

もちろん、左の下げに比べると右の上げのほうが勢いが弱いのは明らかであり、逆N字で下げ再開の恐れはあります。

それでも、買いで入った時点では、個人的には一度は買いから入りたくなるチャート形状に映ります。

なお、逆N字となる場合は、買いポジションは直近の安値更新などのタイミングでのカットとなるでしょうか。



今回は買い成立後に相場が145円台後半まで上昇しましたので、すかさず、いつもの「あれ」を行いました。

ストップ水準の調整です。

ただ、まだ値幅が出ていないところでしたので、買値から10銭上に留めました。

結果は、その後の相場反落のタイミングでストップが成立してクローズとなりました。

25日の24時前に付けたやや長めの陰線が曲者だったような気がします。

今月は思い通りにいかないトレードが多いですが、足が出なかっただけ良しとしたいと思います。



なし


本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※本記事は2025年6月27日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。


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