【ドル円】もう、あなたにはついてゆけません!
川畑 琢也
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

2002年に商品先物会社に入社し外国為替証拠金取引(FX)部門に配属されたのを皮切りに、複数のFX会社・部門でディーリングや相場分析を始めとして様々な業務を担当。FX会社系総研ではシニアテクニカルアナリストとして従事、雑誌の連載やメディアへの出演などを行う。2023年にDZHフィナンシャルリサーチ入社。

為替の仕組み

イチオシ」内ではテクニカル分析を始めとしたトレードのアイディアを主に書いていますが、本コラムではその中で書けなかったことや、その後の振り返りなどに触れてゆきます。たまには番外編もあります。

さて、今回はドル円についてです。

タイトルですが、妻から旦那への三くだり半・・・ではなく、前週に続いてボラティリティが高い中で悪戦苦闘する様子となります。

ちなみに、前週の記事はこちらです。

外為市場かく戦えり 第61回 【ボラティリティ】あればいいというわけではない

皆様の参考になれば幸いです。



今週に入ってもドル円は材料・チャート共に下向きの流れが続いていたので、売り目線で見ていました。

21日のコメント

ドル円、買い材料乏しく上値を切り下げる流れが続いているので、売り目線継続。現在レート140.74円のほか、現時点での本日高安の38.2%戻しの141.24円、61.8%戻し141.63円、142.00円で少量売り。損切りは142.35円だが、関税戦争が和らぐ場面では即カット。

22日のコメント

ドル円、買い材料乏しく上値を切り下げる流れが続いているので、売り継続。昨日は140.74円少量売りのみ成立のため、残り指値はキャンセル。現在レート140.26円で少量売り追加、ストップは現時点での本日高値のやや上141.30円。

2日間で指値は全く入らず、成立したポジションは、以下の少量売りのみでした。

140.74円

140.26円

ちなみに、21日のコメントの最後、「関税戦争が和らぐ場面では即カット」としていましたが、見事に伏線回収となりました。それはこの後。



売りポジションを持った後、ドル円は140円割れとなりました。

ここまでは想定内ですが、昨年9月安値139.58円を前に下げ渋ると切り返す動きに。

平均コストの140.50円でカットという、さえない結果となりました。



ちなみに、21日に「関税戦争が和らぐ場面では即カット」としていたのですが、22日の終盤~23日の取引早朝にかけて、ドル円は急騰。

みごとに伏線を回収する結果となり、23日終盤には143.57円まで上値を伸ばしました

個人的には「リスクシナリオ程度」にしか考えていなかったため、買いポジションを持つところまでは手が回らず、指をくわえて見ていることしかできませんでした。

こんな時は「こういう時もある」くらいに考えて割り切るしかなさそうです。

次の相場を探したいと思います。



なし


本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※本記事は2024年4月25日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。


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