2026年最新のNZドル米ドル見通し:三角保ち合い継続も下方向へのリスクを警戒
この記事の著者
DZHフィナンシャルリサーチ 為替情報部 アナリスト

大学卒業後の2004年に国内証券会社に入社。

外国為替証拠金取引業務に携わった後、金融情報サービス会社にて個人投資家向けの為替情報配信業務を担当。市況サービスのほか、テクニカル分析を軸にした情報を配信する。

国際テクニカルアナリスト連盟認定テクニカルアナリスト。

為替の仕組み

今回解説していく通貨はニュージーランド(NZ)ドル米ドル(nzd/usd)です。テクニカル面では「三角保ち合い」相場が継続しており、状況としてはやや煮詰まりつつあるようです。保ち合いをブレイクした場合はさらに下値余地が拡大するだけに注意が必要となります。ファンダメンタルズではNZ中銀の金融緩和政策が一段落した可能性もあり、まずはブレマン新総裁の下で開催される新年最初の会合に注目しておきましょう。



まずはNZの現在の金融政策状況を確認していきます。

NZ準備銀行(RBNZ、中央銀行)は2021年10月に金融引き締めを開始。2023年5月に政策金利を5.50%まで引き上げて、2024年8月から金融緩和局面へと移行しました。現在の政策金利は2.25%です。

●RBNZが金利の引き下げを決めた11月直近会合での声明文では

・金利を2.50%に据え置くか、2.25%に引き下げるかの選択肢について議論した

・消費者物価指数は2026年半ばに目標レンジの中央値である2%付近を回復するだろう

・インフレ見通しに対するリスクは均衡している

・金利の今後については中期的なインフレと経済の見通しの動向に左右される

などの見解が示されました。

また、12月1日付で新総裁に就任したブレマン氏はその後に「経済は11月の予測に沿って推移している」「政策金利はしばらくの間2.25%にとどまるだろう」などと言及。RBNZの金融緩和政策は一段落した可能性も高まっています。



下図のチャートはNZドル米ドルの週足チャートになります。

現在も2021年2月高値を始点とする下降トレンドライン(チャート上の黄色実線)がレジスタンスとして機能している一方、2020年3月安値の0.5470米ドル(チャート上の青色実線)も含めた「三角保ち合い」相場が形成されています。

また、チャート下部に追加した「DMI」で確認すると、トレンドの強さを示すADXこそ上昇基調が一服しているものの、現在も-DI>+DI(下落トレンド)を示唆。今後は「三角保ち合い」を下方向にブレイクする可能性に関しても警戒するべきでしょう。



今度はより長期的なチャートから相場の流れを改めて確認していきましょう。下図はNZドル米ドルの月足チャートです。チャート上の黄色および青色実線は週足分析で紹介したものと同じです。

チャート下部の「DMI」ではこちらも-DI>+DI(下落トレンド)となっていますが、保ち合い相場が煮詰まりつつある現状が反映されたためか、トレンドの強さを示すADXは低位で推移しています。

なお、週足分析では「三角保ち合い」を下方向にブレイクする可能性について述べましたが、同水準をしっかりと下抜けると09年3月安値0.4895米ドル(チャート上の丸で囲った部分)まで下値余地が拡大することになります。



最後に今後1カ月間の重要イベントも確認しておきます。注目は期間外ではあるものの、2月18日に予定されているNZ準備銀行(RBNZ)の金融政策決定会合。ブレマン総裁の下で初めて開催される金融政策会合となるため、声明文などで前回から変化が生じるかを注意深く見極める必要があるでしょう。

その他のイベントは以下の通りとなります。

今後1カ月の重要イベント

1月22日 米国 11月PCEコア・デフレーター

1月23日 NZ 10-12月期消費者物価指数(CPI)

1月27-28日 米国 米連邦公開市場委員会(FOMC)

2月6日 米国 1月米雇用統計

2月11日 米国 1月消費者物価指数(CPI)


本コラムは個人的見解であり、あくまで情報提供を目的としたものです。いかなる商品についても売買の勧誘・推奨を目的としたものではありません。また、コラム中のいかなる内容も将来の運用成果または投資収益を示唆あるいは保証するものではありません。最終的な投資決定はお客様ご自身の判断でなさるようにお願いします。

※本記事は2026年1月14日に「いまから投資」に掲載された記事を、許可を得て転載しています。


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