【2/13】今週の予定と為替見通し
【2/13】今週の予定と為替見通し
安田 佐和子
この記事の著者
ジーフィット為替アンバサダー/ストリート・インサイツ代表取締役

世界各国の中銀政策およびマクロ経済担当の為替ライターの経験を経て、2005年からニューヨークに拠点を移し、金融・経済の最前線、ウォール街で取材活動に従事する傍ら、自身のブログ「My Big Apple NY」で商業活動、都市開発、カルチャーなど現地ならではの情報も配信。2015年に帰国、三井物産戦略研究所にて北米経済担当の研究員、双日総合研究所で米国政治経済や経済安全保障などの研究員を経て、現職。NHK「日曜討論」、テレビ東京「モーニング・サテライトなどのTV番組に出演し、日経CNBCやラジオNIKKEIではコメンテーターを務める。その他、メディアでコラムも執筆中。

アナリストレポート

今週の経済指標予定

・赤字が最重要、青字がある程度重要な経済指標 orイベントとなる。

為替見通し:ドル円、買い優勢も米1月CPIなど米指標でボラタイルな展開か

【2月13日~2月17日週の為替予想レンジ:129.80~134.80円】 ドル円は前週、50日移動平均線が控える132.60円を抜けており、次のターゲットとしてボリンジャー・バンドの2σや一目均衡表の雲の下限が控える133円ちょうどが意識される。仮にここを抜ければ、1月6日につけた年初来高値の134.74円、また100日移動平均線がある134.80円を試すだろう。下値の目途は、20日移動平均線とボリンジャー・バンドのミドルバンドがある130円が意識されるが、米指標結果次第では130円を割り込むリスクにも注意したい。

チャート:ドル円の日足チャート、ボリンジャーバンドは青枠、20日移動平均線とボリンジャー・バンドのミドルラインは黄色線、50日移動平均線は紫線、ピンク線は100日移動平均線、赤い枠の緑のラインが一目均衡表の雲の下限

(出所:Tradingview)

 前週、米10年債利回りは3.751%まで上昇したものの、戻りは131.40円台程度だった。米10年債利回りとドル円の関係を踏まえれば、ドル円の上値の重さが確認されたと言えよう。2022年1月からのドル円と米10年債利回りの間で回帰分析を行ったところ、米10年債利回りが3.75%の場合、ドル円は140円への上昇が見込まれる。しかし、前週末に米10年債利回りが同水準をつけたにも関わらず、ドル円は131.40円台の戻りにとどまっており、米10年債利回りの上昇への耐性を確認できた(注:本来は日米金利差で考えるべきところだが、日本の10年物金利はイールド・カーブ・コントロールにより0.5%に上限が設定されているため、単純に米10年債利回りとの関係で分析を行った)。

チャート:米10年債利回りが3.75%へ上昇するなら、ドル円は理論的に140円付近が見込まれる

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