
目次Executive Summary今週の為替相場の振り返り=日銀の緩和政策据え置きと米指標で乱高下主な要人発言主な経済指標結果今週の経済 […]
【来週の為替予想レンジ:135.00~143.00円】
来週の為替見通しは、引き続き大幅な変動が予想され、どちらかと言えば下方向のリスクに留意したい。ワールドカップ開催中は市場関係者が少なくなり為替市場を始め変動が大きくなりがちだ。さらに、ドル円は、感謝祭明けの来週12月1日に米10月PCE価格指数、12月2日には米11月雇用統計に加え、日本対スペインの試合を控える。上値の目途は、151.94円から137.66円の半値戻しがある144.78円、38.2%戻しの143.11円だが、足元で米国では景気と物価の指標が鈍化を示すだけ143円超えは利益確定の売りが入りやすくなるだろう。下値は8月にもみ合った135円が視野に入るが、足元で市場参加者が少なく値が飛びやすい状況では、下滑りし132円台に突っ込む場合もありそうだ。
日銀・政府による単独の為替介入は、9~10月に9兆1,881億円に及んだ。結果、ドル円は151.94円から一時は137.66円まで一気にドル安・円高に反転。特に10月21日の為替介入は、①ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が将来の米利上げ幅の縮小を報道したタイミングと重なった、②日本時間ではなく、NY時間で介入行った――といった2つの効果により、投機筋のさらなるドル買い抑制に成功したと言えよう。
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