目次先週の乱高下を振り返る…4/29の介入…5/1の介入なぜ通例を無視した時間帯で介入が行われたか?巨大化した為替市場中銀の介入が負けること […]
テクニカル分析判断
先週は「寄付135.96:134.10~137.90:終値135.09(前週末比▲0.72円の円高)」の推移となり、昨年12月後半以来の2週連続陰線を形成。直近2週は「“短期的”と判断してきた『USD/円の底打ち』の時間軸が、昨今の根強い上昇圧力によって“中長期的”なものにまで延長してゆくのか?」が試される重要な週と位置づけていたが、その時間軸延長が回避される格好となった上に「(2ヶ月弱続いた)USD/円の反発局面にも終息の兆し」が顕現化してきた。
ただし、先週こそ下値を大きく切り下げたものの5週連続で●『上値が切り上がっていた』こと、2週連続終値ベースでは21週MAを突破できなかったが●『終値で上抜けて以降は下値支持線に転化していた52週MAを終値で下抜けできていない』こと等から「USD/円の反発局面はピークアウトした」とは断言できない。一方で「中・長期の時間軸では『USD/円相場は昨秋に下落トレンドに転換』していることは明らかであり、これを覆すような事象は未だに確認出来ない」状況も継続。我々としては、下落の流れが短期にも波及する可能性は高まったと見ている。
なお、「4週前から3.90円⇒2.60円⇒1.84円と縮小を継続していた」週間レンジは、先週3.80円と逆に変動幅を大きく拡大しており、当面は高い変動率が継続しそうな状況といえる。したがって、今週は「1月半ばから続いたUSD/円の反発局面が終息したのかどうかを確認」するための重要な週と位置づけられる。
以下では、『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/03/10のNY市場終値をベースに実施したもの)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
1)日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月程度)の方向性: [200MA]が更なる上昇を阻止。[21MA]再度下抜けへ
日足:
●反発局面継続も[200MA]が更なる上昇を阻止。終値は[21MA]上で、再度下抜けへ
●RSIは前週比低下(61.1⇒52.6)も、昨年11月初の水準を維持し下値余地は残存
>>>想定レンジ=今週:132.00~137.10 、今後1ヶ月:130.20~137.10 =
2)週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
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