ボラティリティはどうやって生じる?
ボラティリティはどうやって生じる?
この記事の著者
栢本 淳一
ジーフィット CDSO(チーフデータサイエンスオフィサー)

国内・外資系金融機関において20年以上データサイエンス実務に携わり、データサイエンス部門の日本代表、新規部門立ち上げやアルゴリズム開発に携わった後に現職。社内のAI開発及び研究開発推進を担当。

価格変動メカニズム

ボラティリティは価格変動幅のこと

ボラティリティは、ある一定期間の価格変動幅を指します。1日のボラティリティよりも、1年間のボラティリティの方が一般的に大きいであろうことは直観的に理解できるかと思います。

それでは、価格変動が起こるメカニズムを簡単に解説していきます。

ボラティリティ(価格変動幅)はどのように生じるのか

平常時の為替取引

ドルを買ったり売ったりの取引は、以下のようにそれぞれの取引に対応した「価格と量」が銀行等の資金の出し手(=流動性の供給者)によって準備されます。「そんなに高い値段なら買わない!」「そんなに安い値段では売らない!」という市場参加者の判断によってドル買いとドル売りの価格が調整され、ちょうど良いところに落ち着きます。

買いたい人と売りたい人が同じくらいの割合で、特にマーケットにサプライズもない場合、価格は動かずに同じあたりで微変動します。または、買いと売りのバランスが多少崩れたとしても量が十分に用意されていれば、価格はあまり動かず微変動となります。

では、例えばドルを買いたい人が急激に増えた場合はどうなるでしょうか?

通貨需給急変時の為替取引

ようこそ、トレーダムコミュニティへ!