GDP(Gross Domestic Product、国内総生産)とは、国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額を示す経 […]
テクニカル分析判断
先週は「寄付132.45:129.80~132.90:引値131.40(前週末比+0.21円の円安)」の推移となり、想定通り4週ぶりの陰線が形成された。しかし、陰線とはいえ上値・下値は双方共に前週比で切り上がり、下ヒゲが週間レンジの半分以上を占める長さとなるなど、先週も指摘した短期的な底打ちの可能性を強く印象付けた。それは、短期分析に用いる日足チャートに表われている(下掲❶ご参照)。即ち「ここ3ヶ月超に及ぶ期間、強力な上値抵抗線として機能していた[21MA]を2月3日に終値ベースで大きく突破。以降は[21MA]が下値支持線に転化している状況」が示されていた。
一方で、これまでも指摘し続けてきた通り、中・長期の時間軸では『USD/円相場は昨秋に下落トレンドに転換』していることは明らかであり、現在は中期を示す週足だけではなく日足においても[52MA]が上値抵抗線として機能していることは注目すべきだと考える。したがって、短期的底打ちの兆候が一旦横バイ(保合い)推移をもたらす可能性が高いが、その動きに持続性は乏しく、比較的早い段階で現在の潮流といえる「USD/円下落トレンドに回帰」するものと判断している。
また、前週に3.13円まで持ち直していた週間レンジも3.10円とほぼ横バイとなっており、足許での「エネルギーの蓄積期間」を経て今後変動率の高まりが再度見られるかもしれない。
以下では、『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/02/10のNY市場終値をベースに実施したもの)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
1)日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月程度)の方向性:短期的底打ち感台頭も、徐々に下落トレンドへ回帰
日足:
●21MA/52MA⇒21MA/200MA⇒52MA/200MAのデッドクロスで下方圧力の高まりを再確認
●強力な上値抵抗線として作用していた[21MA]線は2/3以降下値支持線に転化
⇔ RSIは一時急落前の昨年11月上旬の水準(56.2)まで回復。低下余地は大幅に拡大
>>>想定レンジ=今週:128.88~133.14 、今後1ヶ月:125.40~133.14 =
2)週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
関連記事
ようこそ、トレーダムコミュニティへ!