
目次Executive Summary米国以外の要因も、円買い戻しを誘発へテクニカルでは、ドル円の上昇トレンド終了を示唆世界の重要イベント予 […]
サマリー:
●短期:薄商いの中、想定を上回る強固な上昇圧力によって上値メドの模索が先行か
●中期:再検証でも「ピークアウトは早晩訪れる可能性が高い」との結論へ
先週は「寄付141.66:141.51~144.99:終値144.93(前週比+3.18円の円安)」となり
週足は4週ぶりに3円超もの大陽線を形成。また、日足では5日連続の陽線となって
おり「方向感は明らかに“上昇”」だった上、5週前に5.77円まで爆発的に拡大した
週間レンジは、その後4.27円、3.75円、3.20円と徐々にその幅を縮小していたが、
先週は3.48円と高水準の中で再拡大した。他の金融市場と同様に出来高の減少こそ
見られたものの、想定していた『方向感のない保合い・夏枯れ相場』とは全く趣を異に
する相場展開が示現したことにより、我々は見通しの本格的再検証に迫られている。
週末実施した再検証では「(中期的には)ピークアウトは早晩訪れる可能性が高い」との
結論に至り「その後130円方向への下落トレンド再開」の可能性は依然残ると見ている。
以下では『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな
視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/08/11のNY市場終値をベースに実施)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月弱)の方向性:薄商いの中で上値メドの模索が先行・継続か
●黒い〇は天井形成、エンジの〇は底打ちの時点(共に同色のRSI水準)を表す
◎長期的ピークアウト(151.95@昨年10/21)との前提のもと、3つの下落トレンドライン
・その上方突破認定時にエンジの〇・その時のRSIにも〇(水準により同色とは限らない)
◎(上下の方向を問わず)突破認定は『終値ベース・複数回連続』を原則としている
◆最初の鋭角的下落線の突破は今年1/23。以下主要な数値(2本目以降も同様)
①終値130.66、②各MA:21/52/200=131.13 / 134.94/ 137.15 、③RSI=45.3
⇒3本のMAより低い水準。特に200/52とは大幅な乖離。③はやや低めの中立領域
◆(1本目より緩やかとなった)2本目の下落トレンド線の突破は約3か月後の4/17
①終値134.46、②各MA:21/52/200=132.26/ 133.46/ 136.77 、③RSI=58.2
⇒21/52MAよりやや上。200より依然下にあるが乖離はかなり縮小。③は中立領域
◆(非常になだらかとなった)3本目の下落トレンド線の突破は更に約4か月後の8/11
①終値144.93、②各MA:21/52/200=141.57 /141.58/ 136.38 、③RSI=65.1
⇒3本のMAより高い水準。特に200とは8.6円もの乖離。③は70に近い警戒領域
□以上より、当面は「上値メドの模索が先行・継続」する可能性が高いと考えられるが
そのタイミングも含めて、ピークアウトに向け着実に接近中と認識している
>>>想定レンジ=今週:142.50~147.00 、今後1ヶ月:136.50~147.90 =
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
中期(1か月~半年程度)の方向性:下落再開に向けピークアウトの確認待ち
◎上記の日足と同様に、長期的ピークアウト(151.95@昨年10/21)との前提のもとで
3つの下落トレンドラインの上方突破の状況をより拡大して検証
(これも同様に、突破認定は『終値ベース・複数回連続』を原則としている)
◆最初の鋭角的下落線の突破は今年1/30週。以下主要な数値(2本目以降も同様)
①終値131.19、②21MA/52MA=138.44 (-4.32%=132.45)/ 132.95、③RSI=42.6
⇒21MAより大幅に低い水準で21MA-4.32%と-7.41%の中間。③は低めの中立領域
◆(1本目より緩やかとなった)2本目の下落トレンド線の突破は約3か月後の4/17週
①終値134.10、②21MA/52MA=132.81/ 135.75、③RSI=50.3
⇒21MAと52MAのほぼ中間、③も中立領域のど真ん中に位置している
◆(非常になだらかとなった)3本目の下落トレンド線の突破は更に約4か月後の8/7週
①終値144.93、②21MA/52MA=138.49 (+4.32%=144.45)/ 138.00、③RSI=63.3
⇒21/52MAより大幅に高い水準で21MA+4.32%より上。③はかなり高めの中立領域
□厳密に言えば直近の上方突破は今週の終値の確認後となるが、現状で「ピークアウト
近し」を強く示唆する要因は希薄。当面は「上値メドの模索が先行」する可能性が
高く、そのタイミングも含めて、ピークアウトに向け着実に接近中と判断
●換言すれば「ピークアウトを確認するまでは下落トレンドの再開は困難」とも言える
>>> 今後6か月間の想定レンジ = 128.70~144.90 ⇒ 130.50~149.40 =
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