
目次Executive Summary今週の為替相場の振り返り=米金利につれドル円は137円乗せも、その後失速主な要人発言主な経済指標結果 […]
サマリー:
●短期:薄商いの中、依然根強い上昇圧力によって「上値メドの模索」が続く
●中期:当面強調維持も「ピークアウトは早晩訪れる可能性が高い」との見通しを継続
先週は「寄付144.81:144.64~146.55:終値145.38(前週比+0.45円の円安)」となり
週足は3週連続の陽線を形成し、依然として根強い上昇圧力の継続が示唆されている。
ただし、前週初から続いていた日足での陽線は8日連続で潰え、週末にかけて調整的
反落も観測されており、若干ながらも「上昇力の減退」の兆しが垣間見られた。また、
6週前に5.77円まで爆発的に拡大した週間レンジは、その後4.27円⇒3.75円⇒3.20円
⇒3.48円と比較的高水準を維持していたが、先週は1.91円と目立って縮小している。
他の金融市場と同様に出来高の減少が続く中で、想定していた『保合い・夏枯れ相場』が
ようやく出来する格構とはなったものの、我々は見通しの再検証を継続中である。
先週末の再検証でも「(中期的には)ピークアウトは早晩訪れる可能性が高い」との結論に
著変は無く「その後130円方向への下落トレンド再開」の可能性は依然残ると見ている。
以下では『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな
視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/08/18のNY市場終値をベースに実施)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月弱)の方向性:薄商いの中で上値メドの模索が先行・継続か
●黒い〇は天井形成、エンジの〇は底打ち(上昇)の時点(共に同色のRSI水準)を表す
◎長期的ピークアウト(151.95@昨年10/21)との前提のもと、3つの下落トレンドライン
・その上方突破認定時にエンジの〇・その時のRSIにも〇(水準により同色とは限らない)
◎(上下の方向を問わず)突破認定は『終値ベース・複数回連続』を原則としている
◆最初の鋭角的下落線の突破は今年1/30。以下主要な数値(2本目以降も同様)
①終値130.42、②各MA:21/52/200=130.35 / 134.00/ 136.83 、③RSI=46.1
⇒3本のMAより低い水準。特に200MAとは大幅な乖離。③はやや低めの中立領域
◆(1本目より緩やかとなった)2本目の下落トレンド線の突破は約2.5か月後の4/17
①終値134.46、②各MA:21/52/200=132.26/ 133.46/ 136.77 、③RSI=58.2
⇒21/52MAよりやや上。200より依然下にあるが乖離はかなり縮小。③は中立領域
◆(非常になだらかとなった)3本目の下落トレンド線の突破は更に約4か月後の8/11
①終値144.93、②各MA:21/52/200=141.57 /141.58/ 136.38 、③RSI=65.1
⇒3本のMAより高い水準。特に200とは8.6円もの乖離。③は70に近い警戒領域
□以上より、当面は「上値メドの模索が先行・継続」する可能性が高いと考えられるが
そのタイミングも含めて、ピークアウトに向け着実に接近中と認識している
>>>想定レンジ=今週:143.25~146.85 、今後1ヶ月:139.80~148.50 =
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
中期(1か月~半年程度)の方向性:下落再開に向け、ピークアウトの確認待ち
◎上記の日足と同様に、長期的ピークアウト(151.95@昨年10/21)との前提のもとで
3つの下落トレンドラインの上方突破の状況をより拡大して検証
(これも同様に、突破認定は『終値ベース・複数回連続』を原則としている)
◆最初の鋭角的下落線の突破は今年1/30週。以下主要な数値(2本目以降も同様)
①終値131.19、②21MA/52MA=138.44 (-4.32%=132.45)/ 132.95、③RSI=42.6
⇒21MAより大幅に低い水準で21MA-4.32%と-7.41%の中間。③は低めの中立領域
◆(1本目より緩やかとなった)2本目の下落トレンド線の突破は約3か月後の4/17週
①終値134.10、②21MA/52MA=132.81/ 135.75、③RSI=50.3
⇒21MAと52MAのほぼ中間、③も中立領域のど真ん中に位置している
◆(非常になだらかとなった)3本目の下落トレンド線の突破は更に約4か月後の8/7週
①終値144.93、②21MA/52MA=138.49 (+4.32%=144.45)/ 138.00、③RSI=63.3
⇒21/52MAより大幅に高い水準で21MA+4.32%より上。③はかなり高めの中立領域
□先週の終値をもって上方突破を確認。現状で「ピークアウト近し」を強く示唆する
要因は依然として希薄。依然として「上値メドの模索が先行」する可能性が高く、
そのタイミングも含めて、ピークアウトに向けて着実に接近中と判断
●換言すれば「ピークアウトを確認するまでは下落トレンドの再開は困難」とも言える
>>> 今後6か月間の想定レンジ = 130.50~149.40 ⇒ 134.70~150.15 =
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