
―Executive Summary― 1.前週の為替相場の振り返り=ドル円、ハト派日銀総裁発言や米10年債利回りにつれ149.71円まで上 […]
<テクニカル分析判断>
サマリー:
●短期:「上値トライ」継続の可能性が高い中、根強い上昇圧力にも徐々に翳りが出来
●中期:依然強調維持も「ピークアウトは早晩訪れる可能性が高い」との見通しを継続
先週は「寄付147.00:145.89~147.94:終値147.84(前週比+0.06円の円安)」となり
週足(後掲➋参照)では、5週ぶりの陰線を刻んだ後に再び2週連続の陽線を記録した。
①7週連続で(僅少ながら)高値を更新中、②下ヒゲが長く下方抵抗力の強さを強調、
③RSIはかなり高水準にあるも上昇傾向を維持していることなどから、前週と同様に
「依然として根強い上昇圧力が継続中」であることを強く市場に印象付けた。
但し日足(後掲➊参照)では、1)週末の上値トライでも148.00を突破できなかったこと、
2)(先週も指摘の通り)ストキャスティックスが示唆した短期的調整が示現したこと、
3)終値では下回ることはなかったが上昇中の21MA を一時的に下方突破したことなど
から、徐々にではあるものの上昇圧力の減退(下落圧力の台頭)も感じられる。
少なくとも「上昇圧力の減退」の兆しは少しずつ垣間見られるようになってきている。
また、7月2週目に5.77円まで爆発的に拡大した週間レンジは、その後概ね縮小傾向を
辿っており、前週の1.86円に続き先週も2.05円と変動率の低下が鮮明。
既述の1)と併せ、我々はこれらの事象に『上値の行き詰まり』の兆しを感じ始めている。
もちろん数多のテクニカル指標の大半が示すように「上昇圧力の根強さ」は依然として
強力であり、今週も「上値トライ継続」の可能性は否定できない。しかし、徐々にでは
あるが「上昇圧力の翳り・下落圧力の高まり」も顕現化しつつあるため、ピークアウトが接近している可能性は頭に入れておく必要があろう。
以下では『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな
視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/09/15のNY市場終値をベースに実施)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月弱)の方向性:上値トライ継続もピークアウトの兆候も増加
〇『ストキャスティックス』を追加したチャートは先週と同様の仕様。状況判断にも
著変はないが、先週<『高水準で緑線が赤線を下抜け』する寸前だと認識しており、
少なくとも短期的な調整が見られる可能性が非常に高い>とした状況は脱している。
●但し、その水準は依然として高位にあり調整的な反落はいつ起こってもおかしくは
ない。また、既述の通り(強力な支持線となっている)上昇中の21MAを終値で下回る
局面が出来すれば、中期的なピークアウトに直結する可能性もある。
□その他の分析も先週と変化は無く「ピークアウト(転換点)に着実に接近」と認識
>>>想定レンジ=今週:144.90~149.40 、今後1ヶ月:140.70~150.30 =
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド & 52MA」、RSIを付記
中期(1か月~半年程度)の方向性:下落再開に向け、接近中のピークアウトの確認待ち
◎上記の日足と同様にチャートには『ストキャスティックス』を追加した仕様。
□こちらは先週の日足に続き、『高水準で緑線が赤線を下抜け』する寸前だと認識
しており、少なくとも短期的な調整が見られる可能性は高いと判断。
●但し、中期的なピークアウトに直結するかどうかは現時点ではまだ判断できない。
□その他の分析も先週と変化は無く「ピークアウト(転換点)に着実に接近」と認識
>>> 今後6か月間の想定レンジ = 135.00~149.85 ⇒ 137.10~150.30 =
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