目次イングランド銀行金融政策委員会(MPC)BOE政策金利今年2月のBOE会合BOEの政策金利見通し イングランド銀行 イングランド銀行(B […]
<テクニカル分析判断>
●短期:反落が予想外のペースで急進展したため、逆に反発に転化する可能性が大きく台頭
●中期:短期から下落圧力は確実に波及も、強力な下値支持線での反発の可能性は引き続き残存
7/22週は「寄付157.41:151.95~157.62:終値153.75(前週比▲3.75円の大幅な円高)」の推移。再び4/29週以来の長大陰線を形成し、これで2023年11/27週以来となる3週連続陰線となった。また、非常に強い下値支持線としていた「21週MA」を先週は終値でアッサリと下抜けしており、今次下落局面の本格化を深く印象付けた (上図週足参照)。なお、週間レンジは3週前から4.47円⇒2週前3.48円と高水準だったが、先週は5.67円と既述の4/29週以来今年2番目の変動幅へと拡大を加速している。
2週前のレポートでは、上図(週足)中の こうした状況について以下のように指摘。
●「21MA+4.32%に絡む上値トライ」の後、前週のローソク足は“相対的に上ヒゲが長めで、上値の重さが意識される足型”(週足右上の「上値重い!」➋の部分)だった。これに類似する状況は「2023年10月末」にも観測され(週足中央の「上値重い!」➊の部分)、その後12月末にかけて2カ月弱の下落トレンドを形成した
=>図下部のRSI/ストキャスティクスでは、(3)は既に(1)の水準までは反落・調整しているものの、(2)と比較すると底打ちの兆候は未だに見られず「更なる下落余地がある」ように見える
=>中短期の時間軸では「下値模索を中心とした“上値の重い”展開の継続」が示唆される
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一方、21週MAは下抜けたものの(我々が)極めて強力な下値支持線と認識しているa)『52週MA』に接近していたことも手伝って「 b)かつての強力な上値抵抗線 & c)21週MA▲1.23%水準 (共に151.95円) 」では反発に転じており<(3)の紫色の〇部分:(1)(2)では底打ち・反発>、上記と相反する事象も観測されている( (3)は3つの強力な下値支持要素が作用するゾーンだった )。
こうした事象は、先週1週間の下落ペースがあまりにも急速過ぎたために、短期時間軸を象徴的に映し出す「日足チャート」にも鮮明に表れている(下掲ご参照)。
◎急激に加速した下落圧力が(短期的な)底打ちに繋がった可能性を示唆する要因:(上図参照)
●21日MAを明確に下抜けた後、暫くは非常に強力な下値支持線だと認識していた「“52日MA”や“昨年末からの上昇トレンドライン”」を維持していたが、数日後にはその両方をも一気に下抜け、ピークアウトからの下落圧力の急激な高まりを観測。更に先週には、連日下値を大幅に切り下げる急落が見られた
〇これらは、チャートにも記載したように1)「7/25にはRSIが瞬間的に20.0を割れる」、2)「日足では抜けることが殆ど無い“21日±4.32%”の水準に7/25にタッチ」、3)「本年初上抜けて以来一度もタッチすらしていない200日MAに3/11以来の最接近」など(短期的にせよ)明らかな“下落の過熱”が際立つ状況(全て➋)。加えて、「7/25のローソク足は下ヒゲが異常に長く“更なる下落圧力の疲弊”と“根強い押し目買い圧力”を示唆」したものと考えられる
◎上記の要因から「売られ過ぎの修正」は少なくとも短期時間軸で始まった可能性がある
以上の現状分析により、今週のテクニカル分析の結論は次の通りとしたい。
●短期時間軸からの下落圧力が中長期に波及/示現した
>>>少なくとも「直近3週の急落によって従前より上値が重くなった」ことは間違いない
○一方、短期での進展速度が急激であったがゆえに、逆に「底打ち/反発局面接近」の可能性も台頭
>>>従前の「強力な下値支持線(≒押し目買い圧力)」がその機能を有効に維持/発揮できるか
□今週も「過度に予断を持つことなく」変化の兆しを見落とさぬ姿勢を継続した上で、以下の水準以上が終値ベースで維持されるのかどうかに注目
日足:『現在151円台半ばから後半に位置する200日移動平均線』
週足:① かつての強力な上値抵抗線だった151.95円、②仮に上記水準を下抜けたとして『今週150.75円程度』で推移する予定の52週移動平均線
>>>今週以降も上昇/下落圧力の熾烈な攻防に伴う、高めの変動率を想定
~以下では『短期・中期・長期の方向性』についてのショートコメント及び各時間軸での想定レンジをご案内します。(今号の分析は既述部分を含めて2024/07/26のNY市場終値をベースに実施)~
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月弱)の方向性:急激な下落の加速進展により、反発に転化する可能性が台頭
●上のチャートはレポート冒頭のものを期間1年に延長したもの
>>>「4週前のピークアウト⇒反落」は明確であり、少なくとも短期時間軸では「昨年末からの上昇トレンドは終了し下落へ反転した」と言える
〇しかし、既述のように先週の下落の進展速度が急激すぎたため、RSIやストキャスティクスは「売られ過ぎからの反発」の可能性を強く示唆。このため、「短期的には既に底打ちし、一旦反発の展開へ回帰する」可能性が高まっている
>>> 想定レンジ=今週:151.80~155.55 、今後1ヶ月:150.45~157.80 =
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド & 52MA」、RSIを付記
中期(1か月~半年程度)の方向性:短期の下落圧力が明確に波及も「トレンド反転」までは断言できず
◆上図は過去約2年半(概ね上昇トレンド)の推移
■2週前からピークアウト顕現化の可能性が高まっていたが、先週の急落(21週MAの大幅な下抜け)によって少なくとも短期的なピークアウトは確認。ただし、現状では『下落トレンドへ反転』のサインまでは未確認の状態(≠『上昇トレンドは継続』)
◇今後も緩やかに上昇してくる「52週MAを終値で維持できるかどうか」に注目が集まる
>>> 今後6か月間の想定レンジ = 151.80~162.75 ⇒ 148.35~162.75 =
➌月足チャート:「20MA±18.0%のバンド」「60MA±30.0%のバンド」、RSIを付記
長期(半年超~1年程度)の方向性:長期上昇トレンドの加速に伴う、過熱へ反動(反落)が示現
◇38年ぶりの高値を示現した上で60MA+30%に再接近した反動が露わとなり、7月は6月の陽線を包み込むような長大陰線となる可能性が高まる。短期時間軸で示現した「ピークアウト(⇒反落)」が長期にも波及してきた格好
◇ただし、当面の上値の重い展開には引き続き要警戒ではあるものの、数年単位の超長期上昇トレンドが崩れる気配は今のところ全くないと判断
>>> 今後1年間の想定レンジ = 148.35~162.75 ⇒ 148.35~165.90 =
<ファンダメンタルズ分析判断>
大変申し訳ございませんが、今週の当欄は筆者都合により割愛させていただきます。
お知らせ:米国を中心とする「世界のインフレ・景気・金融政策」の現状分析、並びに短期を中心としたUSD円相場見通しについては、ジーフィット為替アンバサダーでもある安田佐和子氏のレポート(Weekly Report等)に詳細かつ非常に解りやすく解説されています。TRADOM会員の方々はサイト内で是非ご参照下さい。
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