
テクニカル分析判断 先週の週間推移は「寄付132.00:127.47~132.87:引値127.86(前週末比▲4.23円の円高)」。週央ま […]
<テクニカル分析判断>
サマリー:
●短期:根強い上昇圧力の残存で上値模索は継続も、自律的調整圧力が着実に増幅
●中期:根強い上昇圧力は残存も、自律調整を契機とするピークアウトは着実に接近
先週は「寄付149.49:148.72~149.99:終値149.85(前週比+0.30円の円安)」となり
週足(後掲➋参照)では2週連続の陽線を形成した。また、3週前の2.88円から2週前に
1.65円と再縮小に転じていた週間レンジは、先週も1.27円と更に縮小。「そろそろ…」
と想定していた変動率の高まりはまたしても見られなかった。
なお、3週前に「前週比での高値更新は10週連続で終息」していたが、本年3月から続く
中期上昇トレンドに著変は認められず「依然として根強い上昇圧力が継続中」であること
は否定できない。また、10月入りから指摘し続けているように、月足(後掲➌参照)では
「9月の終値(149.34)」が「昨年10月の終値(148.75:終値ベースで32年ぶり高値)」を更新しているため高値(151.95円@ザラ場)の更新も充分に視野に入りうる状況も継続。
一方で、上昇/下落の過熱を示唆するRSIやストキャスティクスはかなり警戒すべき水準
へと上昇(週足RSIは70超継続)しており、日足や週足では徐々に調整的な動きの兆候が
観測され始めている。(週末には瞬間的に150.00近辺まで上昇も即座に149円台へ下落)
もちろん、数多のテクニカル指標の大半が示すように「上昇圧力の根強さは依然として
強力」であり今週も「上値トライ継続」の可能性は否定できない。ただし、既述の通り
徐々にではあるものの「上昇圧力の翳り・調整圧力の高まり」も顕現化しつつあるためピークアウトが接近している可能性は常に念頭に置いておく必要があるのではないか。
以下では『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな
視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/10/20のNY市場終値をベースに実施)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月弱)の方向性:上昇圧力は残存の一方、自律調整圧力も着実に増幅中
〇3月下旬から52MAとほぼ同じ傾きで続いている上昇トレンドは崩れる気配は無く依然と
して根強い上昇圧力が継続中であることは間違いない
●但し、直近2ヶ月間終値で一度も下回れずに強力な支持線となっている21MA(赤い太線)
は今週149.30円超に上昇するため現在値との差は一段と縮小する。仮にこの水準を終値で
下回るような局面となれば、中期的なピークアウトに繋がる可能性が高まることになろう
>>チャートの半ば金色の太い〇部分参照。21MAを終値で明確に抜けると勢いは加速する
>>8月末から9月にかけ、ザラ場で21MAを下回る局面があった(緑の枠)が、数日後には
その日の高値を更新。しかし、直近の事例では10/3の高値は今に至るも更新されていない
●ここ数週の小動きでRSIは60台で安定しているものの、ストキャスティクスは『高水準
で緑線が赤線を下抜け(=下落サイン点灯)』し始めていると判断できる
□上値模索継続可能性は高いものの「ピークアウト(転換点)にも着実に接近中」と認識
>>>想定レンジ=今週:147.60~150.45 、今後1ヶ月:141.60~151.50 =
➋週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド & 52MA」、RSIを付記
中期(1か月~半年程度)の方向性:仮に、急伸⇒反落がなくても自律調整的下落局面は接近
●ここ4週70超に張り付いていたRSIと共に、ストキャスティクスは『高水準で
緑線が赤線を下抜け(直近の太い黒枠部分=下落サイン点灯)』したとの認識
>>少なくとも(短期的にも)自律的な調整が接近している可能性は高いと判断
□上値模索の継続は否定出来ないが「ピークアウト(転換点)に着実に接近」と認識
>>> 今後6か月間の想定レンジ = 137.70~151.50 ⇒ 138.00~151.50 =
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