
目次テクニカル分析判断ファンダメンタルズ分析判断 テクニカル分析判断 先週の週間推移は「寄付132.00:127.47~132.87:引値1 […]
サマリー:
●短期:方向感は喪失気味。動意希薄化の中で次の方向性を模索するステージへ
●中期:直近の中期的変化はピークアウト。中期的下落トレンドは存続の可能性残る
先週は「寄付141.54:138.05~141.80:終値141.15(前週比▲0.66円の円高)」の
推移を辿り、週足は2週ぶりに再び陰線を形成。ただし、その形状は所謂下ヒゲが
実体に比較して圧倒的に長く『下落圧力の減退』を示唆する格構となっており、
改めて『根強い上昇圧力』を再認識させられる結果となった。
一方、3週前に5.77円まで爆発的に拡大した週間レンジは、2週前の4.27円に続き
先週は3.75円と依然高水準を維持しながらも徐々にその幅を縮小しており、一旦は
「変動率を低下させ次なる方向性を模索するステージ」へ入った可能性がある。
この現象は、「激しい上下動が繰り返されたことで、一旦短期的な方向感が喪失」し
「動きづらい展開がしばらく続く」典型的なパターンともいえる。
確かに「強力な底堅さ」を見つけられた直後だけに、上値トライが先行する可能性が
高いと考えられるものの、直近観測された中期的な変化はピークアウトであるため、
『中期的下落トレンドは存続』の可能性は依然として残存すると考えている。
以下では『短期・中期・長期の方向性』について各時間軸チャートによるテクニカルな
視点を中心にご案内。(今号の分析は2023/07/28のNY市場終値をベースに実施)
<以下の用語補足:「MA」=移動平均線、「RSI」=(上下への過熱を示す)相対力指数>
➊1時間足チャート:「21MA、52MA & 200MA」、RSIを付記
超短期的な方向性:直近の超短期的変動激化の反動から変動が沈静化して行く可能性
>>チャートは概ね先週1週間分の1時間足。週末にかけての40時間程度で変動幅が
極端に拡大していることが判る(大きな〇部分:ここだけで週間レンジの87%を占有)。
また、この間に2円超の振幅を5回繰り返しているうえ、うち2回は僅か1時間以内に
それを記録している。 1時間という短い時間軸でこれだけ激しい変動を経験すると、
通常であれば反動から変動は沈静化してゆくもの。また、この間のRSIは「30~70」の
適正レンジを維持しており、行き過ぎた上下動は抑制されている。更に、週末を65.7で
終えていることから、上値トライが先行したとしても上昇余地は大きくは期待できまい。
少なくとも、142円台半ば~後半の水準到達には相応の上値抵抗が予想される。
ただし、まずは上昇中の[21MA]を下回ってこない限り、下値トライの可能性もほぼ無い。
➋日足チャート:「21MA±4.32%のバンド」、「52MA & 200MA」、RSIを付記
短期(1週間~1か月程度)の方向性:動意の希薄化を経て次のトレンドを模索へ
●黒い〇は天井形成、エンジの〇は底打ちの時点(共に短期的サイン含む)を表す
◆既述の通り、直近3週間の変動率の急上昇は『反動的沈静化』を招く可能性が高い
と判断。概ね先週のレンジ(チャートの濃い青の小さい□)内で週間値幅を縮小して
ゆくものと想定している。その後次なる方向性を探ることになろう。
◇ただし、直近の短期的なサインは7月中旬の「底打ち」が優位性を持っているうえ
3週間上抜け出来なかった[21MA]を今週上抜けしてくると考えられ、展開としては
『上値トライが先行』する可能性が高いと思われる。
●なお、6/29に75.9と明らかに「昇の過熱警戒領域に達していたRSIは、7/13には
一転して瞬間的に30割れを記録後、7/21に55.5を経て先週末も52.1と中立領域
を維持。水準としては、今後上下どちらに振れてもおかしくはない。
>>>想定レンジ=今週:139.50~142.95 、今後1ヶ月:135.30~142.95 =
➌週足チャート:「21MA±4.32%/±7.41%/±9.87%のバンド」&「52MA」、RSIを付記
中期(1か月超~半年程度)の方向性:ピークアウト再確認から『下落トレンド』活発化へ
>>チャートは前週までのものに上記❶を追加したもの(調整メドは矢印と同色)
●黒い〇は天井形成(速度調整的サイン含む)、エンジの〇は底打ちの時点を表示
●本年1/16の『ボトム(127.23)』と同6/30の『ピーク(145.06)』によって形成
された上昇局面はRSIのピークアウトが示唆する通り、一旦終了の格構となり
再度下落トレンドへ入ったと思われた
●しかし、その後3週は高い変動率の中にあっても緩やかに上昇中の[21MA]や[52MA]が
サポートとなって下方へ突破できない状態が続き、逆に「根強い上昇圧力」が再び
評価されやすいかたちとなっている
●なお、5週前の70近辺でピークアウトしたRSIは先週末56.7へと低下、やや高め
ながらも依然として中立領域にあり、上下どちらにも振れる可能性はある
●ただし、直近の『中期的サインはピークアウト』との認識のもと『局面として下落
トレンドは依然存続』との見方は維持。既述の[21MA]や[52MA]を終値で下回れば、
下落(下値模索の動き)は加速しよう
>>> 今後6か月間の想定レンジ = 128.70~145.65 ⇒ 128.70~144.90 =
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